障害現役就労移行支援員のよしころろです。事業所や公式のサイトではお伝えできない本音やぶっちゃけた話等知らないと損する情報をブログで発信しています。
特例子会社の一番のデメリットは受からない事なのですがメリットと比較して現状をお伝えしていきます。
特例子会社は障害者手帳を取得している方のみが応募でき障害をお持ちの方が中心に働かれている会社のことです。
障害をもったかたが社会で働けるよう、日本では法律で会社は障害者雇用を一定数しなければならないと決められています。
ただ、障害者雇用をするとなった場合ほかの人と同じような仕事をそのまま依頼するには難しい場合が多く大きな会社だとなかなか障害のある方にお願いしたい仕事を作るのが難しくなってしまいます。そういった場合に設立されるのが特例子会社です。
特例子会社として、障害を持った方々が活躍できるような業務を集めて、障害について理解がある管理者を設置して仕事を行います。
特例子会社の業務とは?
特例子会社は先ほどお伝えしたとおり、障害を持った方々が活躍できるような業務を切り出して作られる場合が多いです。
よってよくある仕事内容としては、書類のPDF化、ファイリング、シュレッダー、書類送付、データ入力などの同じことの繰り返しの業務がメインです。
コツコツ取り組み正確性が求められる業務が多いです。
同じことの繰り返しでもミスしないようなダブルチェック制度が導入されるなど障害をもっていても仕事ができるような工夫がされています。
ただ、そういったコツコツ毎日するような従業員だけを求めているのではなく、障害をもちながらも管理職のようなリーダー職を募集されていることもあります。
特例子会社は実際どんな会社があるのか?
2020年6月1日現在で542社の特例子会社があります。
特例子会社といっても、農場だったり工場だったり事務だったりとっても幅広いです。
幅広い中でやっぱり人気があるのは事務の求人です。
自分がやりたい仕事で特例子会社がある場合は安心してやりたい仕事に就ける可能性がありますね!
いくつか動画で案内をしていきます。
ドコモの特例子会社:清掃業務
コクヨの特例子会社:農業
特例子会社で働くメリットとは?
一緒に働く人たちがみんな障害があるので安心
障害者雇用で働くとき、特例子会社以外で働く場合は、自分以外は手帳を持ってない人であることが多いです。
そうなると、自分のことを周りはどう思っているのか?など孤独や不安な気持ちになることがあります。
自分だけ配慮をもらうことにしんどさを感じることもあるかもしれません。
特例子会社で働く方はみんなが障害がある方です。自分だけじゃないと思える安心感はすごくメリットですよね。
特例子会社のサポート体制に安心
特例子会社は障害者手帳を取得されている人たちが働く場所なので、配慮をきっちりとしてくれるところが多いです。
今まで障害があっても周りからなかなか理解されなかったということもあるのですが、専門の資格や経験がある支援員がサポートに就くことが多いので安心できます。
なにかあったときに助けてくれる人たちがいることもメリットですね!
働きやすい環境が整っていることに安心
特例子会社ならでは!働きやすい環境設定が既にあるところが多いのでこれもメリットです。
具体的には休憩スペースが設置されていたり、一人になれるような場所だったり、障害があっても他の人と同じように作業ができるような道具があったり、バリアフリーだったり、いろんな人が働きやすいよう考えて会社を作られることが多いです。
普通の会社では考えられないくらい余裕がある作りになっていることも多いので、普通の会社で働くにはしんどさを感じるひとも、特例子会社では大丈夫なんてことも。
働くには自信がないが、A型作業所じゃなくても働けそうという場合は特例子会社はおすすめです。
特例子会社で働くデメリット
特例子会社で働くことは圧倒的に良いところが多いのですがもちろんデメリットはあります。
いいところだけではなくちょっと嫌だなと感じる可能性があることも伝えておきます。
お互いの障害がわからずコミュニケーションがとりずらい
特例子会社によるのですが、お互いがどんな障害をもっているかを伝えずにお仕事をする会社もあります。
そうなると、この人はしゃべっていい人なのか?とかいろいろ自分なりに考えて配慮をしたりするわけで気を使いすぎるような方の場合はしんどさを感じるかもしれません。
これは大きなデメリットですよね。
お互いの障害を開示するかどうかはそれぞれで、障害と症状を公表する会社、症状のみを公表する会社、お互い障害のことは開示しない会社があります。
どれがいいかというと人によるのでなんとも言えないですが、応募したい会社では障害のことをお互い開示しているのかどうかなど事前にわかっていると安心ですね。
面接のときに質問をしてみることで不安を軽減できますよ!
特例子会社以外では転職しずらいかもしれない
特例子会社は一般の会社と比較すると環境がとても整っています。
だからこそ、転職したいときに次の会社では環境や理解のなさにしんどさを感じることはあるかもしれません。転職を想定している場合は特例子会社で働くのはデメリットになるでしょう。
特例子会社は環境がとても整っていることから、特例子会社から一般企業に就職すると働きにくい、やりがいを感じにくい、差別されている等を感じることがあるかもしれません。
自分なりの対策を増やしていくことで転職しやすくもなると思うので、自分は障害者求人のなかでは受かり安い方なのかどうか等は転職するときに専門の方に聞いてみましょう!
特例子会社の事務職は受かりにくい
特例子会社はなかなか受かりません。これが一番のデメリットでしょう。
私個人の考えでは、障害が重い人こそ特例子会社で雇ってほしいと思ってしまうのですが、実際に特例子会社はばりばりできる方を雇いたい会社が多いです。
実際に私も多くの特例子会社の見学や実習、定着支援などをしていますが特例子会社といえどもやっていることは一般企業の方々と大きく変わりません。
逆に「私よりも仕事できるのでは・・」という方がたくさんいらっしゃいます。
特例子会社も一般企業と同じような視点で選考されますし、人事が障害に詳しいぶん、一般企業よりも障害の理解や自己対処ができている方を採用したがる傾向があると思っています。
いいなと思っても特例子会社の事務職の場合はなかなか受かりにくいことはデメリットです。
なので安易に特例子会社を受けていくと全然受からない事に衝撃を受けることになると思います。
特例子会社は受からない前提でたくさん面接対策や障害理解に取り組みましょう!働く準備ができていることを感じさせる必要があります。
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特例子会社デメリットメリットまとめ
特例子会社のメリットデメリットをまとめてみました。
結構気軽に特例子会社に就職したいと思います!という話をよく聞くのですがメリットデメリットがありなかなか採用されにくいという現実がありますので、じっくり考えて就職活動をしていきましょう!
特例子会社に絶対入りたい場合は設立したてなところか、事務以外の特例子会社がおすすめです!(まじで!!)