障害現役就労移行支援員のよしころろです。事業所や公式のサイトではお伝えできない本音やぶっちゃけた話等知らないと損する情報をブログで発信しています。
この記事では就労パスポートの記入方法についてお伝えしています。
そもそも就労パスポートとは?という方はこちら!
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就労パスポートの企業へ提出する場合の書き方説明!
就労パスポートはこちらからダウンロードが可能です。
まだ会ったことがない企業に書類選考のひとつの書類として就労パスポートを提出する場合を想定してお伝えするので「会ってみたい!」と思われる内容を意識してみましょう!
職務経歴とアピールポイント
職務経歴の書き方
応募書類を作った経験がある方は履歴書の左側をそのまま書き出すでかまいませんよ!
・株式会社●●にて事務職に従事(平成20年5月~平成23年10月)
・有限会社●●にて事務職に従事(平成23年10月~平成25年12月)
仕事上のアピールポイント
職場などでできていた(できている)ことや得意なこと、自分の強みが発揮できそうな職種・作業内容、培ってきたスキルを記載します。
こちら、苦手ですよね。みんなが実は苦手な項目です。
支援機関がついている場合は、支援機関が教えてくれたアピールポイントをそのまま書いたらOKですし、ちょっとしたことでこの内容はかまいません!
・就労移行支援事業所に通っていますが直近3か月1度も休まずに勤怠が安定できています。
・パソコンの入力が1分間で平均100文字うつことができます。
・分からないときは自分から相談や確認をすることができます。
・家族や支援機関など支えてくれる人が多くいます。しんどいときは早めに相談するよう心がけています。
・手順さえわかればコツコツと一人で作業をすることが可能です。
この記事も参考にしてもらえたら!
体調管理と希望する働き方
ストレスを感じやすい場面
職場での作業中や休憩時間などにおいて不安・緊張・イライラを感じたり、疲れを感じたりする状況・場面、特に体調の悪化や症状の再燃につながりやすいものを記載します。また、体調に波がある場合、どのような時に不調になるかなどを記載します。
ストレスを感じやすい場面はわかりますか?
症状が悪化したのはなんでだろう?と振り返ったり支援者はもちろん家族や友達に聞いてみるのもおすすめです。
・スピードが求めらたり、周りにペースを常にあわせていく必要がある場面
・強い口調で指摘を受ける
・周りに相談できる人がおらず自己判断していく必要があるような場面
おそらく選考時に提出する場合は、就職先によっては書かなくてよいことがでてくるので絞れると思います!
とりあえず就労パスポートは記入例にこだわらず、たくさん書いて支援者と整理がおすすめ!
ストレスなどのサイン
ストレスや疲労を感じていることに気づくサインを記載します。なお、このサインが「周りの人が見て気づくことができるもの」だと、事業主が本人の変化を早めに把握する上で有効でしょう。
こちらもわからなけば周りに聞いてみましょう!
ストレスサインが明確にある場合は、周りの人が心配して声をかけてくれる可能性があります。ぜひここは把握しておきたい!
ミスが増える
笑顔がなくなる
頭をかかえる
ストレス対処方法の書き方
自分なりに疲れたときの対処法はありますか?
これまじで仕事始まったら困るので見つけておいてほしいです。仕事をしているなかで取り組めることを考えておきましょう!
自分でできる対策
・つかれたタイミングで休憩をとる
・その場でストレッチをする
配慮してほしいこと
・なれない業務では疲れやすく、そういった際は3分ほど休憩する時間をください
・人間関係でストレスを抱えやすく、適時相談させていただけると幸いです。
通院のための休暇の書き方
できるだけ仕事がない時間帯に通院できるように調整していきましょう!
ただ、先生の都合もあるでしょうしどうしても難しいときは休みをもらいましょう。
・希望あり(第1土曜日の午前中)
・希望あり(4週に1回午後)
服薬管理のための配慮の書き方
こちら、薬の副作用や仕事中に服薬する必要がある人は記載しましょう!
ただ、業務内容がはっきりわかってからじゃないと記入が難しい項目ですね。
・薬の副作用で喉が渇きやすいのでこまめに水分補給させてください
・10時に服薬する必要があり、その時間帯に席を外すことをご理解頂きたいです
希望する働き方の書き方
本人が自分の特徴を踏まえ、無理なく職場に慣れ、働き続けていくために事業主に希望する配慮を記載します。
そう、希望する働き方には長く働き続けるためのまず第一段階と考えて書こう!
1日の勤務時間の書き方
おすすめは「フルタイム以外から始めて段階的に延ばしたい」です。
どのくらい働けるかは、ぶっちゃけやってみなければわからないので、いつも活動している時間ではじめて、無理なく時間を延ばしていくことをおすすめしています。
ただ、企業によってはそれができない企業もあります。なのでおすすめは少しずつ働く時間を延ばすなのですが、事前にそれができるのかどうかはハローワークから企業に問い合わせてもらいましょう!
・6時間勤務からはじめて3か月後にはフルタイムでの雇用希望します
・4時間勤務からはじめて将来的にフルタイムでの雇用を希望します
1週間の勤務日数の書き方
こちらも無理ない日数でOK!ただ、週20時間以上働いてほしいという企業が多いので、最低でも週4日の5時間かな?と思っています。
こちらも企業が求める日数があるかもしれないので、事前にハローワークの窓口で確認しておくとよいでしょう!
・週4日勤務から、体調をみながら3ヶ月後には週5日勤務希望
・週3日から開始し、1か月後から週4日勤務希望
作業環境の書き方
障害の影響でどうしても苦手な環境がある人はチェックをいれましょう!
希望する配慮には、企業が負担にならない程度の記入をしましょう!とはいいつつ、どのくらい求めてよいのかはわかりにくいと思うので支援者と一緒に書いてくださいね!
・電話が頻繁になるような環境ではとても疲れてしまうので耳栓をさせていただければ幸いです
・狭い部屋が苦手な傾向があるため、入口の近くで業務させていただけると安心できます
休憩のとり方の書き方
これ私すごくいいと思った項目です!
会社で働きだすと、よかれと思って休憩時間にいっぱい話しかけられることも!
ただ人によって休憩できる方法は違います!
しゃべってリフレッシュする人も、静かに一人でいたい人も、話しかけられたくない人も。
業務量や作業内容・方法などの調整の書き方
・希望あり(業務量は習熟度に合わせて調整頂けるとありがたいです)
・希望あり(業務の内容方法に変化があると戸惑ってしまう為、慣れるまでの間は一つの業務を指示いただけると安心できます)
ここの項目はほかとかぶっているような気がして、、、ガイドラインそのままのせておきます!
業務を安定して遂行するために必要な機器、設備の調整の書き方
就労パスポートを選考時に私場合ここらは書きすぎないことがおすすめ!
・パーティションがあると集中して作業に取り組みやすくなります
・休憩時間は静かな場所で休めるとありがたいです
簡単にできることならいいんだけど、パーティションがないから採用できない!なんて安易に不採用にされるかもしれません。
ただ、事前に見学で配慮してもらえる機器があることを確認した場合は躊躇なく書きましょう!
自由記述欄の書き方
ここには、今までの項目に当てはまらない希望の働き方があれば記入しよう!
・人混みが苦手なため、遠回りでも混雑しない通勤経路を使えるように配慮いただきたいです
・慣れるまでは自分のペースで作業できると取り組みやすくなります
・既往症で定期的に通院が必要なため、2か月に1度平日の休暇を取得できるように配慮をお願いします。
ガイドラインの記載例を見ると、平日通院したい場合はここに書くとよさそうですね!
希望の働き方は他で伝えているのでこの欄に書くことは特にない場合は「特にありません」と記述しておけばOKです!
コミュニケーション面の書き方
業務中の仕事に関する会話の書き方
臨機応変かなんとかいけるタイプなのか、臨機応変さを求められると混乱するタイプかはわかるかもしれませんね!
どちらかチェックしてみましょう!
ただ、最初は業務が分からないので誰でも臨機応変はできません。自分がどっちのタイプなのかは自分を客観的に見てくれている支援者に聞くのが一番です!
また、書類選考で提出する場合は「あってもらうこと」が目的なのでよりできる方にチェックをいれて、自由記述欄に「周りの職場の人柄や業務内容によって大きく左右される可能性がある」と書いてしまいましょう!
職場内の人との会話の書き方
この項目も事前に伝えとくとイイ!さすがって思った項目のひとつです。
人によって、話したいけど話しかけれないタイプや人と会話避けたい人いますよね!
周りの人もどう関わったらいいか悩むところなのです。
どうしても最低限の会話しかしたくないなという場合は自由記述欄に「特性上、会話がなくコツコツ一人で取り組むことを好みます」とか書いてもいいかも。
相手や場面に応じた対応の書き方
ここ難しい選択じゃないですか?
自分で分からないと思うので支援者に聞いたらOK!
相手の気持ちや考えの読み取りの書き方
ここは発達障害の方は特性上難しい人が多いところだと思います。
ただ、人によってその差はあるので当てはまるところにチェックを!
自分で対処していることの書き方
コミュニケーション面で自分で対処していることがあればここに書きましょう。
選考時に提出するなら書いたほうがPRにはなりますよ!
・どうしてもコミュニケーション面でネガティブにとらえてしまうことが多いので考えすぎないように意識をして不安が大きくなったら相談するようにしています。
・特性上、空気が読めないところがあるので周りとコミュニケーションをとるなかでストレートにお伝えいただければ嬉しいですと伝えるようにしています。
作業遂行面
指示内容の書き方
この内容めっちゃ人によってとらえ方が異なるのでチェックいれずらいですね!
おそらく支援者側と企業側でも差がでるところだと思うなあ・・
よっぽどじゃない限りはチェックをいれなくてよいと思いますが、自由記述欄でカバーするようにしましょう!
例えば「耳からの情報が弱くメモはできますが聞き取れないこともあり分からないときは確認させてください」とか、企業は特に何もしなくていいから知るだけ知っといて!みたいな伝え方がポイントだな。
また、この項目特に問題なしという項目がないのであてはまるものあない場合は自由記述に「特に問題ない」と書くのがいいかも。
理解しやすい方法の書き方
特に何でも理解できるな~って人は「口頭説明」にチェックをいれましょう!
指示・報告の相手の書き方
指示・報告のときにエラーがでやすい内容を項目化していますのであてはまるのにはチェックをいれておきましょう!
これも、特に問題なく指示を受けられるし報告もできる場合はどうしたらいいんだろう?
特に「2人以上から指示を受けた場合も適切に対応できる」は場面と内容にもよるので☑つけるのに勇気がいりますよね(笑)
どれもチェックいれずに「環境に慣れることで問題なく指示、報告が可能。」と記載でもいいかも。
自分なりに対処していることの書き方
ここも自己PRになる項目ですね!作業遂行面で自分なりの対策があれば書きましょう!
・間違えないよう、指示を受けた際は復唱して確認するように意識しています
・ミスした際はメモをして次回改善するように気を付けています
2つ以上の指示への優先順位づけの書き方
作業途中での予定変更への対応
これらの項目は4つののなかから選びやすいですね!
素直に、事前に教えてほしい等にチェックを!!
自分で対処していること
こちらも自己PRになるので、対処法があれば書いちゃいましょう!
・優先順位がわからなくなった際はすぐに確認をするようにしています
・2つ以上の指示は忘れないようにメモをするようにしています
作業の正確さ
これも正確に作業が可能という項目がないので、そういう方は自由記述欄でPRを!
想定される業務のなかでどうしても難しい場合は自由記述欄で伝えましょうね。
・見分けが難しい場合があるのでそういった作業は避けていただくと幸いです
・細かい作業が得意なので、そういった作業だと強みを生かせます
・データ入力が得意です。1分に〇文字入力でき、訓練では9割以上の正解率でした
安定した作業の実施
これは判断しずらいですね・・・私でも旦那と喧嘩したら仕事安定していないときあるし(笑)支援者に判断をゆだねるでもよさそうな欄です!
小休憩があればどのくらい集中できるかについても、睡眠量やストレス度合い、業務内容によってだいぶ差があるのでめっちゃ個人的には書きたくない。
あとから、企業に書いてたものと違うじゃんって言われたくないんです(超個人的思い)
なので集中力を維持するための取り組み、工夫を持っているの欄にチェックがベターかも。
・業務の中で手順を少し変えたりして集中力が続くように工夫をしています
・甘いものを休憩のついでに口にいれるなど工夫をしています
作業にともなう確認・質問・報告
報告連絡相談は苦手な方も多いと思います。
今まで、どうしても質問できずにしんどい思いをしたというかたは2番か3番にチェックを!
他者との共同作業
この項目はイイと思った項目です!
どうしても周りと協力して業務をすることがしんどい方います。空気を読んで周りとタイミングを合わせて仕事を進むってなかなかハードです。
苦手な方は、自分のペースで取り組むことができれば対応できるにチェックを!
ただ、慣れたらできることも多いので、スキルアップしていきたい人は自由記述欄に「環境や一緒に働く方の名前や人柄がわかることで共同して業務が行える可能性があります。少しずつチャレンジさせて頂ければ幸いです」みたいに書いてもいいかも!
自分で対処していること
安定した作業、質問・報告・共同作業についての自己対処方法があれば書きましょう!
各項目の右側に自由記述欄があるのですがスペースが広くないので、自由記述欄に書くのが難しい場合は、この欄に自己対処という内容を踏まえてかくのもいいかも!
・環境に慣れるまで時間がかかりますが、名前を早く覚えるように意識して他者との共同作業がスムーズに行えるようにしています
・環境に慣れるまで緊張があるので集中力がきれやすいのですが、環境や人間関係に慣れることで集中力を増して取り組むことができます
仕事ぶりや業務の目標設定について話し合う機会
私はほしいです!
人は評価されたり期待されてモチベーション継続できるんじゃないかな?と思っています。
自由記述欄の参考例がエリート!
自分なりに目標を設定して取り組みたいと思いますが、新しい作業につちえは、安定してできるようになるまでの間、どのくらいでできているか、改善点は何かについて具体的に助言いただけるとありがたいです。
ただ、周りとのコミュニケーションが必要なかったり、特にいらない人ももちろんいますのでそのときは希望なしにチェックをいれましょう!
モチベーションの維持・向上
モチベーションの維持・向上のために知りたいことがある場合は記入
こちら、書きたい項目です!ただ書きすぎると事業主にめんどくさいって思われてしまわないような書き方に悩みますね。
・具体的に自分がしっかり仕事ができているか教えていただきたいです
自分で対処していること
この欄書きずらくないですか?書かないっていうのも気にしてしまいますよね。。
・休みの日には外出したりリフレッシュをするようにしています
・休み時間はしっかり休んで仕事に集中できるようにしています
就職後のチェック
1、就職後の一定のタイミング(※1)でコミュニケーション面と作業遂行面について変化や成長を感じる項目(番号)を記入(本人が可能な場合、変化などの具体的な内容を別途まとめて置くと②の振り返りで役立つでしょう
(※1)たとえば、就職1,3、6か月後、1年後など。具体的なタイミングは本人が職場や支援機関の担当者と話し合って決定します。なお、記載例では就職後1年後までにしていますが、必要に応じて随時または就職1年以上経過後に自己チェックをすることも可能です。
2、記入した項目について振り返り(※2)を実施
本人が自分の現状をどうとらえているかなどを整理
本人のステップアップや
課題解決に向けた目標の設置得、必要な支援内容の検討など
(※2)本人が他者の意見なども踏まえてより客観的に自分の状況を整理できるよう、本人、職場の担当者、支援機関の担当者3者で行うなどの方法が考えられます。
選考時に就労パスポートを提出するなら、就職後1週間後くらいで一度見直しが必要です!
なぜなら業務に沿った形で再度作り直す必要があると感じているからです。
支援機関訪問の際に働いている本人からしんどいことなど発言頂き支援機関と一緒に環境調整はもちろん就労パスポートも更新できたらいいな!
この自己チェック欄を使わなくてもいいのですが、定期的に振り返りをすることで自分の成長がわかりモチベーションにはつながると思います。
就労パスポートの書き方がわかったら就職活動でどう使う?
就労パスポートを就職活動で使いましょう!というものの、提出しにくくないですか?
書類選考に同封すると重くなって郵送のお金が高くなってしまう
面接時にお渡しすると時間がないなかでボリュームありすぎて相手に嫌がられそう
でも本当にそうなんですよね。そこまで実用的ではない。
私のお勧めは面接にて「就労パスポートも作成していますので、障害の詳細が知りたい場合は別途お渡しすることが可能です」と伝えて相手が欲しそうだったらお渡しする方法です。
就労パスポートの書き方記入例まとめ
就労パスポートの書き方はわかりましたか?記入例は参考になりましたか?
自己理解にもなるので、当事者の方は一度自分で書いてみることをおすすめします。
書いた後にぜひこの記事見ながらヒントを得てもらえたら嬉しいです。
ただ、この内容に書いてあることが正解ではないので身近な支援者と一緒に最後は作成するようにしましょう!
客観的に見える自分と自分が思っている自分が一致していることが大切です。