現役就労移行支援員のよしころろです。事業所や公式のサイトではお伝えできない本音やぶっちゃけた話等知らないと損する情報をブログで発信しています。
この記事では障害者雇用で働く為に必要な障害者手帳についてメリットデメリットをお伝えします。
障害を診断された方は、障害者手帳をとるべきかとらないべきか悩んでいる人が多いと思いますが、とっても損はないです。
手帳をとったことでどんなよいことがあるのか、悪いことがあるのか、知らない間に誤解していることもあるかもしれないのでまとめました。
障害者手帳をとるメリット
メリットはたくさんありますよ!ひとつずつ紹介します。
障害者雇用として配慮をもらい仕事に就くことができる
障害を持っていると仕事に就くのが難しいことが多いです。
しかし、障害者だけが応募できる求人に応募することができ配慮も得られます。
ストレスが体調に影響するので残業は1日1時間程度にしてほしい
不安が不調につながるので月に1回30分面談の時間を頂きたい
こんなかんじの配慮がもらえます。
実際、仕事ができるようになっていくにつれて配慮は忘れられてしまうこともあります。
自分から会社に配慮してほしいことを継続して言いずらい方は障害者雇用として働くサポートをしてくれる支援機関につながっておくと安心です。
ひとりで就職活動する方法もああり、今後障害者雇用で働く環境はよりよくなります。
民間施設や公共機関、税金が割引される
障害者手帳をもっているだけで、美術館や博物館、動物園なんかが割引されたり無料で入館できたりします。
全国の障害者手帳の割引情報などはこちら
地域によっては、「地下鉄が無料」「公共バスが無料」なんてこともあります。
ただし住んでいる地域によっては手帳をとっても乗り物が安くならないなんてこともありますので、ご注意を!
ただ、最近ではJRさんが割引サービスをはじめましたね!これはよい影響!
障害者控除という税金が安くすむ
所得税や相続税などの税金面で手帳がない人より税金の優遇があるのは手帳取得のメリットのひとつです。
手帳を持っているなかでも、いろいろ区別されて割引率などが決められています。
国の一律の障害者控除の仕組みと各都道府県でもそれぞれで控除されるようです。
手帳を持っている方は忘れないようにしましょう!お金が戻ってきます。
障害者手帳取得に対してのよくある誤解
障害者手帳を取得するにあたってよくある誤解をまとめました。
障害者年金を取得するには、障害者手帳を取得しなければならない
これ違います。手帳なくても障害者年金は申請可能です。
詳しくは以下のページに詳しく載っていたのでご確認ください!
障害年金と障害者手帳の関係 – いいづか障害年金オフィス(神奈川県相模原市)
障害者手帳が重いほうが障害年金もらいやすい
こちらも上記と同じ理由で、手帳と年金はつながっていません。
参考程度にはなると思いますが、基本的には今までの自分の状態と主治医の先生からの書類で等級が変わります。
障害者年金をもらいたい場合は障害者年金申請を手伝ってくれる有料の社労士さんに頼む方が可能性があがります。
また、相談支援や病院で無料で手伝ってくれるケースもあります。
障害者手帳が軽い方が障害者雇用として働きやすい
手帳の等級はあまり障害者雇用に関係ないです。
なぜなら、主治医の判断が全国統一しているわけではないですしとくに精神障害の場合は状況によって等級と状況にギャップがあるケースもよくあります。
障害者雇用に慣れている人事は等級をあまり意識せずに判断されます。
障害者雇用の場合は重度の方を雇うと2人雇ったとカウントされる仕組みがあるのであえて重度を雇いたいというケースも本当に稀ですがあったりします。
なので基本的には就職をふまえて2級から3級に先生にさげてもらう!なんてことはしなくてOKです!
障害者手帳を取得したらずっと障害者雇用として働かないといけない
これ違います。手帳は更新制度になっており、精神障害をお持ちの方の場合は2年ごとの更新なので、手帳が更新されない使えなくなる可能性あります。
人によって、障害者ではなくなると嬉しい方もいると思いますし障害者雇用として働き続けられないのではと不安になる方もいると思います。
障害者手帳の更新に関しては主治医の意見書によってほぼ判断されますので、障害者雇用として働き続けたい旨伝えて、手帳を更新してもらえるよう先生に意見書を書いてもらう人が多くいます。
司法の視点では、手帳がなくなっても働き続けることができるようです。
そもそも手帳のメリットとは、合理的配慮!!
厚生労働省から事業所に周知されている書類のなかには、合理的配慮の義務の対象として手帳を取得している人に限らないとしているので、法律的には手帳なくても配慮はしてもらえます。
ただ会社によります。障害理解があるとこはあるしないところはないです。
面接の際に自分の会社が障害に理解あるのかどうかは判断する必要があります。
障害者手帳を取得したら、会社には絶対言わないといけない
これ違います。手帳を取得したとしても障害者雇用枠で就労してもいいし、手帳をとっていることを隠して普通に就職しても問題ありません。
あなたがどうしたいか就労の形を選ぶことができます。
ただ、手帳を取得していることを隠し通せるかどうかについてはグレーです。
以下のサイトに詳しくのっていたのでご参考にどうぞ!
障がいがあることって会社にばれるの?|障がい者(身体障害 発達障害 知的障害)のライフスタイルメディア|Media116
障害を隠して働く方法も記事で紹介しています。(おすすめはしていません・・)
障害者手帳は障害をもってたら誰でも取得できる
これ違います。主治医の意見書を書いてもらって、行政が手帳を発行するかどうかを判断します。申請しても断られる場合もあります。
主治医の意見書によって手帳とれるかどうかほぼ判断されているので、先生に手帳をとりたい旨と何に困っているかなど詳しく伝える必要があります。
また、精神障碍者手帳を取得する場合は精神疾患があると診断されてから6か月以上経過してからじゃないと申請ができませんのでご注意を!
(精神的な症状が一時的ではない事を確認する必要があるのです)
障害者雇用で働くと会社の人全員に障害を知られてしまう
これ違います。障害をどこまで伝えるかは会社と交渉次第です。
人事は雇用するうえで知られてしまう必要があると思いますが、同じ会社の人全員に必ず知られるわけではありません。
逆に知ってもらった方が安心する方もいると思いますが知られたくない人は「できれば、一緒に働く職場の人たちだけに障害があることは伝えたいです」と面接の際に交渉してみましょう。
会社によっては、会社から「どこまでの人に自分の障害を開示しますか?」なんて聞いてくれるところもありますよ!
よくある誤解のひとつです。
障害者手帳をとるデメリット
障害者手帳を取得すると「自分は障害者」という精神的なダメージそれが一番のデメリットだと思います。
障害を持っている方の社会進出は進んでいるもののまだまだ偏見はありますし、自分自身が一番障害に偏見をもっているなんてこともあります。
私の過去について書いた記事時の中で書きましたが、自分自身が一番障害に対して偏見をもっていた過去がありました。
あともう一つ言えば、障害者雇用で働く場合給与が安くなる可能性があります。
障害を理由にして昇給をしないなどは差別になり法律で禁止されていますが、まだまだ理解が進んでいないところが多いです。
もらえる賃金が低いことを理由に障害開示をしない方もいらっしゃいます。
ただ一方で障害者雇用として働きながら私自身の給料より稼いでいる人もいることは事実です。人によってはデメリットと感じるでしょう。
障害者手帳をとるかどうか悩んでいる方へ
手帳取得はメリット、デメリットどちらもあります。
手帳をとったほうがよいか、とらなくてもよいかは1人で決めるのはとても悩むと思います。
まず、障害者手帳が取得できるかどうかは主治医に相談してみましょう。
ただし、先生は社会(就職活動や面接で何を聞かれるか)を知らない事が多いです。(大学卒業→医師みたいな)
なので先ほど紹介した、障害者雇用として働くサポートをしてくれる行政機関に相談をしてみるのはおすすめです。
障害者雇用としてどんなふうに働いている人がいるのかを聞くと参考になると思います。
私にも匿名で相談するのも可能です!!(知ってる限りで情報お伝えします)
より納得いく選択ができますように^^