「障害者」という言葉を「障がい」や「障碍」と表記することがあります。
どういったときにどんな表記を使えばよいのかをまとめてみました。
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障害の意味から考える「障害者」
goo辞書によると、障害の意味は以下のように記載があります。
1 さまたげること。また、あることをするのに、さまたげとなるものや状況。しょうげ。「旧弊が改革の―になる」「―を乗り越える」「電波―」
2「立憲公議の美政を組織せんと欲せば、之を―し是を非難し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
3 個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること。「胃腸―」「言語―」
どうしても「障害」となると、さまだけとなるものという印象があります。
「害虫」などというイメージが悪い言葉を連想させると不快に感じる当事者がいることからひらがな表記にしている市町村や施設が増えています。
「障害者」という言葉は誰かを傷つけているかもしれないといった思考や、当事者からの要望もあり、障害者という言葉を使わないんじゃないかという風潮があるわけです。
調べましたがどこにもどの言葉が正しいいった表記はみつかりませんでした。
自分の意志でどの言葉を選ぶかは判断して問題ないでしょう。
障害者ではなく障がいを使ってほしいという意見
ニュース23がパラアスリートの紹介で「障害」を「障がい」と表記。本当は「障碍」と表記して欲しいけど一歩前進。「害」には良い意味は全く無い。戦後、優生思想のもとで押し付けられた漢字が「障害」。皆の意識を変える為に、パラリンピックに向けて「障碍」少なくとも「障がい」に変えていきたい。
— 川内 博史 (@kawauchihiroshi) August 26, 2019
私は「障害者」という表現は少し苦手なので、なるべく「障碍者」もしくは「障がい者」という表記をするようにしています。
障碍者は、害じゃないよ。
— うっちー2号 (@ut_3356) August 13, 2019
障害の「害」を「がい」って表記している人にその理由を聞いて一番なるほどなって思ったのは、「障害」って表記しているとどこからともなく「障害」って表記するな!!「障がい」って非難の声が飛んでくるから。対応するのがめんどいから「障がい」って表記してますってのやった
— レンタルADHDオジサン (@gido06) May 28, 2019
実際に障害という言葉で傷ついている人はいる。だからあまり使わないでおこうという意見や障害というイメージを変える第一歩が表記の変更という意見も。
「障害っていうな!」という声がめんどくさいからという意見も腑に落ちてて、その言葉が差別だ!って本人が思ったら相手的には差別になっちゃうわけです。
当事者だったらわかる。ただ、そうじゃない場合も多い。
障害者に関する世界に行くと、面倒臭い人がいて、それが嫌になって障害者に関する仕事は避けようかなとなっている人がいかに多いことか。障害者への理解が進まない一番の理由はヒステリックな正義の人だと思う。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) May 20, 2015
為末さんの言葉がすべてなのかもしれない。
障害者という言葉のままでいいんじゃないか?という意見
@sun_koubun 障害者として言わせてもらうと「障がい」と表記させたがる人は迷惑です。障害者と書くたびに突っ込まれたら、健常者は障害者について書きたくなくなりますよ。自分で使う分には構いませんが、他人に強いる言葉狩りは言論弾圧です。
— 葵東(☂被災地復興支援) (@aoi_azuma) February 8, 2016
障害者の障害という表記、『障がい』『障碍』が正しいとか意見があるけど、私は「マイノリティな特性を持つ人が生きにくい『障害』を作ってしまってる世の中」だと思っているので、表記は障害のままでいいと思うし、漢字表記にとやかく言う前に、誰もが生きやすい社会を作る方が優先だと思います…! https://t.co/jS5bg54oxq
— こんでん (@hiroju55) September 23, 2019
障がいを障害と呼んでいるというご意見がありますが、表記に配慮しなければならないという考えは、イコール障害者の方々を特別視していることになります。
そのような特別視や偏見がなくなって初めて、本当の意味でのバリアフリー社会が訪れるのだと思います。
— 採点!!なんでもランキング!! (@4d6HZWtG9cqJuw0) December 22, 2018
「おっと、障害って書くのは刺激してしまうかもしれないからちゃんと障がいって表記しますね」みたいなそういう腫れ物に対して細心の注意をはらうようなことが優しさだとは思えません
— ふある (@fuwafuwa_Fuaru) March 23, 2016
障害のことを、障がいとし表記したり、石ヘンにしたり…。
良識ある当事者はみんな思ってる。「呼び名だけの配慮はなくていい」と。ええんやで、障害って言っても。大事なことはそこじゃないから。— 石橋尋志@発達障害ADHD (@ihi1484) October 17, 2014
どちらかというと障害者のままでいいのではという意見の方が多かったです。
特別視こそ差別だという意見、そこ変えるより大事なこともっとあるでしょうという考えを持っている方が当事者のなかでもたくさんいる。
障害?障がい?障碍に対する他の意見
「障害」「障がい」「障碍」ーー表記にこだわる方にも、様々な思いがあるのだろう。しかし、そうしたこだわりと他者への攻撃が、多くの人々の理解や関心を遠ざけてしまっている事実にも目を向けてほしい。 / …http://t.co/3Y5aqBDicK #NewsPicks
— 乙武 洋匡@義足プロジェクト (@h_ototake) May 25, 2015
忘れてはならないのは、「障害」「障がい」表記の議論の背景に、障害者に対する偏見や差別、誤った理解があるということである。/「障がい」表記は差別の解消に有効なのか? – 栗田季佳/教育学(SYNODOS) https://t.co/sjxSHnJBPV
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) February 11, 2016
障害?障がい?障碍?どれ使う?まとめ
結果国としてどれを使おうという決まりはなく、あなた自身で選ぶことができます。
私は「障害」という言葉を使い続けたいなと思っています。
マイノリティな人たちが生きづらい社会がそこにある。障害は社会側にあるという考え方から障害を使い続けたい所存です。