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目黒虐待死事件から、児童虐待死を阻止するために私たちが知っておくこと

児童虐待を阻止するために私たちができること

東京都目黒区のアパートで、当時5歳の女の子が虐待された末に亡くなりました。ひらがなの書き取り帳には反省文が書かれており、その内容に多くの人が心を揺さぶられているとニュースになっています。 

「じぶんからきょうよりか もっともっとあしたはできるようにするから もうおねがいゆるしてゆるしてください」

目黒虐待死:結愛ちゃんの「叫び」に反響 いたたまれず – 毎日新聞

とてもひどい事件だと思います。児童相談所はこの家族に関わりをもった過去はあるものの事件を阻止することはできませんでした。

事件はおこってしまった。この事件は、相談にのっていたものの虐待死を阻止できなかった児童相談所が悪いのでしょうか?虐待した親が悪いのでしょうか?

社会福祉士として仕事をしている身の私が考えたことをまとめます。

児童相談所の現状

児童相談所がかかわっていたのにもかかわらずなぜ阻止できなかったのか、そういった怒りを感じた方からの叱責の電話が多くかかっているようです。

気持ちは分かります。しかし児童相談所は何もしてなかったのか?いえ、そんなことはありません。

平成28年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数の資料がありました。(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000174478.pdf

虐待の相談対応件数は増えており、28年度で全国で今までの最大件数の122,578件対応しています。そしてこの問題について29年度に書かれたNHKさんの記事もみつけることができました。

警察や近所の人たちからの通告が増えたことで、児童相談所の対応が追いつかず深刻な虐待を見逃してしまうのではないかという懸念が広がっています。児童相談所は、虐待の通告を受けると、原則として48時間以内に家庭訪問を行って子どもの安全を確認することになっています。厚生労働省によりますと、虐待の対応件数は、昨年度(平成28年度)までの10年間に3.3倍に増えた一方、対応にあたる児童福祉司の人数は、1.4倍の増加にとどまっているということです。児童相談所の関係者からは、対応件数が増えれば増えるほど家庭の調査や親の指導などに時間をかけることが難しくなり、このままでは深刻な虐待を見逃したり被害の拡大を食い止められなくなるという声もあがっています。

場所のない子どもたち – NHKオンライン

そう、虐待件数は増えているのに対応に当たる職員の数は増えていない。1年以上まえから深刻な虐待を見逃してしまうのではないか?という懸念されていたのです。

  • 虐待の通報があった時の訪問調査
  • 児童施設で暮らす児童や親の対応
  • 虐待ケースの対応について複数でのケース検討
  • 施設や地域の支援機関との連携
  • 対応の記録などの事務処理

私の想像する限りでも、児童相談所にはたくさんの仕事があると思います。安易に児童相談所が何もやっていない。そういった考えが広がると児童相談所の仕事はやりずらくなってしまいます。

以下のようなツイートを見かけました。

イギリスの実際に起こった事例として、児童相談所などの支援にあたっている施設への批判が多くなるにつれ対応するスタッフがどんどん減り支援が行き届かなくなった過去があります。

児童相談所を批判することで、もっとよい仕事が今後できるだろうという考えは違います。私たち第3者はあまりにも児童相談所の現状や事件の詳細を知らなすぎるのです。

安易に批判をするのではなく、身近にそういった虐待の疑惑がある場合は189(児童虐待通報ダイヤル)に通報をして私たち自身が虐待死を防ぐ取り組みをしていきましょう!

虐待通報のあとの対応や現状について以下にまとめられていました。

児童虐待 はじめての189通報とその後に起こること(湯浅誠) – 個人 – Yahoo!ニュース

通報しても、それですべてが解決はしません。通報があると聞き取りに職員が訪問しますが、1度の訪問だけではわからないものです。

通報してもそれで終わりではなく、継続的に通報者自身が長期的に様子を見て児童相談所のスタッフと連携がとれるのが一番良いと思います。

「あれからおさまっている」「あれからも泣き声が続いておりベランダに締め出されている日が多いようだ」等、ずっと近くに児童相談所の職員がいるわけにもいかないのでその情報が虐待されている子供を救います。

最後に・・

逮捕された父親は昔働いていた食品会社では明るいキャラクターで会社を辞めるときも引き留められたり、東京に引っ越してきたときも挨拶をするなど一見、普通の父親でした。

それでも虐待はおこっています。

地域で虐待が疑われる子供がいた場合は気にかけて様子をみて通報ダイアルを活用してください。

また、この文章を見ている人の中で自分が虐待してしまいそう、旦那が・・いろんな立場の人がいると思います。

そういった方も、児童相談所に相談をしてみてください。一時的に子供を施設に預けるそうすることで今乗り越えたり、自分自身が精神的な病気で療養が必要なこともあります。

人間1人では生きていけません。人に支えられ、支えて生活していきましょう!