障害を理解する

出生前診断で中絶反対|安易なダウン症中絶には反対したいその理由

こんにちは!社会福祉士よしころろ(@nya_i)です。

私の母親は出生前診断の羊水検査の経験があります。理由は兄弟がダウン症だったからです。

産まれてくる私に向けて出生前診断を受けています。障害がない可能性が高いということがわかって私は生まれています。

よしこ
よしこ
ダウン症産んだら不幸!大変!と思ってない?それは障害をもっても問題なく生きていけることを知らないからかも!!安易な中絶には反対!

 

障害がある子供と意外と生きていける理由5つ

障害をもった兄弟がいる健常者の兄弟を「きょうだい児」と言うそうで、他の人に比べて私は少しだけ大変な思いをしたのかもしれませんが、障害がある方が近くにいる環境で育った私は今、障害福祉の分野で働いています。

お腹にいるあかちゃんに何か障害があることが分かった時、中絶を選ぶ人にはそれぞれ理由があると思います。

それをだめだとは思いませんが安易な中絶には反対です。

「障害をもって生まれたらもう生活できない」「障害をおってうまれたらかわいそう、つらそう」なんて考えている人に意外とやっていける理由5つを障害分野で働く私から具体的に説明します。

 

中絶しても誰でもいつでも障害を伴う可能性はあるから

出生前診断で障害をもってたら、大変だとかお金がかかるとか怖いとか周りからどう思われるか不安だとか、相談できる人がいない、周りに言えないだとかいろいろ考えてしまうことがあると思います。

しかし、それは胎児ときに限ったことではないってこと。

「言葉を発しない」「ルールを守れない」「耳が聞こえない」等、産まれてきてから障害が分かることがあります。

「あれ、うちの子ちょっと変?」って思いつつ認めたくないお母さんが多くいます。

それに、自分だって子供だっていつ交通事故で右手が切断されてしまうかもしれないし、腫瘍ができて顔が膨れて生活していかなければいけなくなるかもしれません。

子供がうつ病になって学校に行けなくなったり自分自身が環境の変化で外にでれなくなったり病院に行きたくても行けない相談できる人がいないそんな状態になるかもしれません。

実は、障害者は20人ぐらいに1人はいると言われています。あれ、そう考えると近くに何人かいますよね。障害の定義についてお伝えします。

障害者基本法では、第二条において、障害者を以下のように定義している。 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。) その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。) がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。

これだけじゃよく分からないけど、障害がある+障害及び社会的障壁により継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態の人をそう言うんです。

知り合いに、人に全然興味がない人いませんか?ある特定分野だけすごい知識やスキルを持っている人はいませんか?どうしても空気を読めない人はいませんか?

仕事はできるけどコミュニケーションがとれない人はいませんか?

臨機応変の行動が難しい人はいませんか?

発達障害の確率は高い?発達障害は自分かも!」という記事を書きましたが、障害がある方は多くいて自覚がない方もたくさんいらっしゃるのです。

誰でもそういった障害をもったり障害が発覚する可能性があるのです。そう思うと出生前診断自に障害が見つかってもそれは普通なことで、出産前に分かることで事前に心の準備をすることができるのです。

よしこ
よしこ
ちなみに出生前診断では発達障害は分からないことが多いです。中絶して障害者は生まれないと思ってても、育てる中で障害を診断されるのはダメージでかいですよね・・安易な中絶には反対です。

 

中絶しなくても障害に応じたサポートが受けられるから

出生前診断で子供がもし障害があるとわかったら、勉強できるところがないんじゃないか?通える学校あるのかな?とか不安になると思います。

障害を持った人に向けて「特別支援学校」と言って、幼稚園から高校まで本人にあった教育を受けることができる学校もありますし、一般の小学校にも通うことができます。

私の兄の場合、幼稚園までは養護学校に通い小学校は私と一緒の小学校でした。

当時は教育機関の制度が整っておらず、私の母は小学校に出向いて学校に通わせてほしいと相談したそうです。

親が相談したことで「なかよし学級」という、体育や美術など一緒に授業を受けれるところは受けて、授業についていけそうにもない場合は自分のスキルに合わせた授業内容をしてくれる教室に通っていました。

それも過去の話で、今は出産したときから相談でいる機関があり、包括的なサポート体制が作られています。

また、義務教育を卒業したら、もちろん働きます。

障害者雇用実態は?今後障害を持ったかたが働きやすくなる理由は3つ」という記事にも書きましたが「障害者雇用」という制度があり50人以上従業員がいる会社は障害を持っている人を雇う必要があります。

支援学校から就職する場合もあるし、障害を持った人たちが就職に向けて訓練をするような場所もあります。(障害者職業センター、障害者就労移行事業所)

一般の会社に就職するのは難しい場合は、就労継続支援A型、B型と言って、サポートを受けながら働くことができます。必要に応じて「障害年金」を受給することができます。

その後、もし母親が死んだあと障害をもった子供はどうなるのか不安になると思います。

大体のケースは、仕事をしながら自立していきます。身体、知的、精神障害をもっている人たちが支援を受けながら、地域のアパートや一軒家で共同生活をするグループホームというところに住みます。今風に言うと、シェアハウスですね。

老後の本人の金銭管理などもサポートしてくれるサービスもあります。

支援してくれる人がかわりに銀行でお金をおろしたりしてくれます。(認知症のおじいちゃんおばあちゃんも使えるよ)

という感じで生きていけます。

障害をもっている人の生活全般を相談できる「相談支援事業所」という機関があるので、そこに相談すると必要なサービス、機関を教えてくれたり一緒に連れてってくれたりしますよ。

よしこ
よしこ
住んでる地域によってサービスには違いがあります。都心ならよりサービスが手厚いかも

 

命の選別をしてよいものか?過去の歴史を繰り返さないで

優生学という学問があります。

悪い遺伝(障害など)を避け、よい遺伝を残して、子孫を優良にする目的で、配偶者の選択や結婚上の問題を科学的に研究する学問です。

この優生思想という考え方の元、当時7万人の障害者の方が生きるに値しない生命として殺害されています。

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私は出生前診断ってそれに通じるものがあるんじゃないかなと私は思っています。

どこかのレポートで出生前診断をして、障害があると判断された場合の多く9割以上が中絶を選んでいるという結果を知りました。

中絶を選択する方の中で、優秀な遺伝子ではない(生産性がない)という理由で中絶を選んでいる人たちが増えていた場合は、障害に対して悲観的、批判的な社会になり、どんどん障害をもっている人たちが過ごしにくい世の中になってしまうのではないかと心配をしています。

他人事のように聞こえますが、いつどこでも自分が障害になる可能性はあります。

障害に対して批判的、悲観的に感じている方が、もし事故や病気で自分が生産性がない状態になってしまった場合のショックは相当なものでしょう。

経済的に、環境的にどうしても育てられない場合はしかたないと思います。でも金銭的に余裕があるなら産んでほしいのが私の本音!もちろん私は産みたいですしそのためにもお金を稼ぎたい!

 

まとめ

中絶しなくても大丈夫!という内容をお伝えしましたが、中絶を反対しているわけではありません。中絶という行為だけで心身ともにストレスです。

私がお伝えしたかったのは・・・

障害は意外と身近にあること

障害をもっても楽しく生きていける

障害をもっている場合のサポートも充実している

そういったことをもし知らない人がいたら知ってほしい

という情報を伝えたいということでした。

昔、知り合いの人から聞いた話で外国から来た友達が「日本は障害を持っている人が少ないのね」と言っていたそうです。

障害がある方の割合は同じなのに、日本はまだまだ障害を持った方々が社会参加できていない世の中に進出できていない現状があるようです。

もっと障害をもっている人がどんどんフェスに行ったり、飲み会に行ったり、相席屋に行ったりそんなそこらじゅうにちょっと変わった人がいるような日本になるよう、私自身いろんな人の相談にのっていきたいと思いました!!

安易な中絶は反対です。

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