発達障害の当事者のかた、発達障害の方と一緒にお仕事等されている方。
仕事をする中でどうしてもうまくいかないことがあるかもしれません。
当事者の場合は周りに迷惑をかけていると落ち込むでしょうし、周りの方はさぼっている!やる気がない!などイライラすることもあるでしょう。
発達障害の理由はもちろん、よくある仕事の困りごとの理由と対策ついてまとめました。
Contents
発達障害の原因は?
そもそも発達障害は脳機能が原因です。
診断がされている以上、できることと苦手なことにだいぶ差がある障害です。
ただ人によって得意なことと苦手なこと、症状は幅広く全然ちがいます。
本人がなまけている、やる気がないということが理由で仕事ができないということではありません。
障害をもって働くにおいて、サポートしてくれる支援機関がついてくれる場合は、何かあったらすぐに相談できるようにしましょう!
企業側の人間で障害がある方と働きながら困っている場合は、本人のサポートをしている支援機関、ついていない場合は、就業生活支援センターや障害者職業センターに電話してみてくださいね!



仕事でミスが多い原因と対策
発達障害と診断されている場合は仕事の中でも困りごとが出てくることが多いです。
よくある本人の困りごととでは、どうしたらよいのかを考えてみました!
仕事をミスが多いのは忘れてしまうことが原因かも
何度も質問してしまう、指示したのにできていないのは発達障害と診断されている人の中ではよくある困りごとです。
全く悪気があるわけでもなく、ただ忘れてしまうのです。
「1度言ったのでメモをとってください」と指摘されることも多いでしょう。
ただ、メモをとったことさえ覚えていないことが多いです。
注意が続いてしまうとどうしても質問しにくいと仕事に対して自信を失ってしまうこともあるでしょう。
対策をまとめました
発達障害当事者ができること
・自分なりの仕事のやることリストを作る
・正確に作業ができるよう、ミスしていないかチェックをする
・自信がない作業は上司に伝えたうえで取り組む
・ミスをしたことをメモしておき、ミスしやすいことの対策を考える
企業側の配慮できること
・仕事のマニュアルを用意する
・仕事を複数任せずにルーチン業務から少しずつ増やしていく
・ミスしても影響が小さい仕事を依頼する
・ダブルチェックをする体制を作る
・発達障害の方が質問がしやすいような環境、関係性を意識する
発達障害の方は自分からどんどん不安なことや逆に強みを生かせそうなことがあれば上司に伝えていきましょう!
優先順位が分からないことが原因でミスになるのかも
複数の仕事を依頼したときに、「こっちの方が優先なのになんでこの仕事やってないの?」ということは発達障害の方の症状としてよくあるかもしれません。
どうしても、その場の空気を読んで何が重要なのかの判断が難しい傾向があるので、忙しい職場では発達障害の方はしんどい思いをする傾向が高いと思います。
「重要なことからとりくんで!」「空気読んで動いてね」「効率を考えて」こういった注意が続くともうお手上げ状態で質問さえしずらくなってしまい、より働きにくい状況に陥ってしまうことが多いです。
発達障害当事者ができること
・指示をしている途中で違う指示をうけたときはその場でどっちが優先ですか?と聞いてミスを防ぐ
会社側が配慮できること
・ひとつずつ作業を指示するよう意識する。(終了報告をもらったタイミングで次の指示をする)
・マルチタスクが発生しない部署で仕事をしてもらう
・発達障害の方が質問がしやすいような環境、関係性を意識する
抽象的な指示だからミスが発生してしまうのかも
発達障害の方はあいまいな指示が苦手です。阿吽の呼吸みたいなことも難しいです。
なので忙しいからだったり、伝わるだろうと思って擬音を使って表現したりすると全然理解できないので、「いつものやっといて」ではなく、「いつもやっているお昼の掃除の最初から最後までをいつも通り15時までにおわらせといてほしい」とお伝えください!
いつも同じ繰り返しのような業務であればこのような会話は発生しないと思います。
臨機応変は苦手な方が多いのでそういった場面ではお互い意識しましょう!
発達障害当事者ができること
・あいまいな指示をされたときは、「具体的に教えてもらってもいいですか?」と確認をしましょう!
会社側が配慮できること
・臨機応変な仕事がないような職場の調整をする
・発達障害の方が質問がしやすいような環境、関係性を意識する
報告連絡相談が苦手だからこそミスしてしまうのかも
社会人としてあたりまえと言われる「報告」「連絡」「相談」ですがどうしても苦手な方が多いです。
動画でもお話しされているとおりに
・報告連絡相談が必要なことに気が付かない
・過去のトラウマより相手に気を使いすぎて声をかけれない
・報告連絡相談の方法を考えているうちにタイミングを逃す
・報告連絡相談をしているものの重要なことが抜けている
いろんなパターンが考えられると思うので、一緒に働いている職場の方はどのタイプかを仕事の様子をみながら観察してみてください。
本人ができること
・どう伝えるか悩む場合はタイミングを逃さないように悩む時間を決めて声をかける
・報告連絡相談がぬけていたと指摘された場合はメモして次改善できるように意識する
企業側が配慮できること
・毎日日報を書いてもらい、声をかけなくても書いて報告連絡相談ができるようにする
・事務職の場合はチャットで報告連絡相談ができるようにする
・報告連絡相談が必要な場面を伝えたり、声をかけてもよいタイミングを事前に伝えておく
・発達障害の方が質問・相談がしやすいような環境、関係性を意識する
発達障害が職場で安心して働くためには?
企業ができる配慮としてすべてにいれたのですが「発達障害の方が質問がしやすいような環境、関係性を意識する」が大切だと思います。
職場の方には、ぜひ不定期でいいので今の仕事状況について確認をする時間を作ってもらうとよりお互い仕事がやりやすくなると思います。
また、当事者の方は仕事の中で困りごとがあれば障害者の就労支援をしている支援者に相談していきましょう!
障害上どうしても客観的に物事を判断したり認知が歪んでしまっている可能性がありますし、ひどい会社の場合もあるので第三者に介入してもらうことはとても安全安心につながります。
もし誰も相談する支援機関がついていないという場合は今からでも間に合います。
困っている理由を就業生活支援センター、障害者職業センターへ連絡してみましょうね!
今から就職するところ!という方は就労移行支援事業所をぜひご活用くださいね^^


