福祉職はついついサービス残業しがちなのでは?
あたりまえだけどサービス残業はよくない!
福祉職のサービス残業が良くない理由についてまとめてみました。
Contents
福祉職はサービス残業が1番多い?
福祉職の皆さん、たくさんサービス残業をしていませんか?
どうしても福祉職で仕事をすると正解がないことから、会社には迷惑をかけたくない。しかし自分の満足いくところまで仕事をやって夜遅くまでサービス残業をしているそんなことが多いのではないでしょうか。
なかには周りにはサービス残業をしている人ばかりで帰りにくいという意見もあるでしょう。
福祉という職種が正解や終わりがなく、自分が行った行為がそれなりの価値があったのか分からない職種です。
ただそれだけではなく福祉業界は目の前の利用者さんに対しては質の高い提供を・・と取り組みますが時間管理や効率化という視点をもっている方が少ない業界でもあります。
担当スタッフによってサービスに差がでてしまうから
- Aさんは定時に帰ります。担当の利用者さんはそこそこの満足度です。
- Bさんは毎日1時間のサービス残業をします。担当の利用者さんとのコミュニケーションに多くの時間を使い満足度が高いです
さてあなたはどちらのスタッフに担当になってもらいたいですか?
もちろんサービス残業で利用者とコミュニケーションをたくさんとってくれるひとでしょう。
頑張り屋の従業員ほど、「どうしても担当の利用者さんだけにはよいサービスを提供したい」と考えがちです。
ただ、担当しているスタッフによってサービスに差がでてしまうのはどうでしょうか?
正しい考え方としては「事業所を利用している利用者さんみなさんに手厚い支援が行き届くにはどうしたらいいか?」です。
色んな従業員がいるのはあたりまえです。私たちは組織に属しています。自分の担当の利用者さんだけではなく一緒に働く職員といかに協力して質の高いサービスを全員に行き届けるか?考え方が必要です。
業務改善や従業員の適切な配置ができなくなってしまうから
先ほどの事例のままお話しすると、
- Aさんは定時に帰ります。担当の利用者さんはそこそこの満足度です。
- Bさんは毎日1時間のサービス残業をします。担当の利用者さんとのコミュニケーションに多くの時間を使い満足度が高いです
管理職の立場の人間はずっと職員のそばにいるわけではないので、Aさん担当の利用者さんとBさん担当の利用者さんの満足度を比較して「Aさんのサービスの質が悪いので向上させよ!」と判断します。
こんなことを言われたら定時に帰っているAさんはどう思いますか?
「時間の中でせいいっぱい質の高いサービスは提供しているつもり。これ以上質の高いサービスを提供しなくちゃいけないのか・・サービス残業するしかない・・」
そうやってサービス残業する人が増えていきますね。
本当は就業時間意外のサービス残業も含めた時間があるからこそ質の高いサービスを提供できている。
しかし、サービス残業は報告されないので「就業時間内で質の高いサービスができている」とみなされ人員を増やしてもらえなかったり、この職場ではスタッフが足りていると従業員を1人減らされることがあるかもしれません。
サービス残業が増えると、その分スタッフの他の時間が削られるわけですから休息時間が減り無理をして辞める人だったり休職する人もでてくるかもしれません。
適切に職員の評価ができなくなってしまうから
- Aさんは仕事を目標の8割こなし、定時で帰ります。
- Bさんは仕事を目標の10割こなしますが2時間サービス残業をしています。
さて、どちらをあなたは評価しますか?
どうしても福祉職の場合は目の前に利用者さんがいることで相手に喜んでもらいたいと思いサービス残業をすることが多いです。
しかし、私たちはどこかの会社に管理され評価をされ給料に差がでてきます。その際、頑張っているようにみえるのは、サービス残業をしててやることをすべてやっている②のBさんに見えてしまいます。
ただ、Aさんは頑張ってないのか?というとそうではありませんよね?
管理職の立場になって考えてみると、評価の軸がブレてしまうので査定がしずらいのです。
そうなるとよい評価をもらうためにはサービス残業をする必要がでてきますし上司からの評価にスタッフ内での不満が募るでしょう。
サービス残業をしすぎると身体を壊すから
これはもちろんのことですね。
福祉職はいろんな仕事のなかでも、自主的にサービス残業する人が多い業界だと思います。
その理由は以前記事にした自分の気持ちを満たすために支援をするようなコンプレックスのことです。

福祉職につく職員は本当に愛情深いと言いますか本当にとっても優しい人が多いです。
相手に喜んでもらいたいと時間をかける。時間をかければよりよいサービスができる。それはあたりまえなのです。
ただ、サービス残業は今までにお伝えした通りいろいろな悪影響を及ぼし自分の健康も脅かします。
だからこそ「業務時間のなかで効率的に働く」という考え方が必要です。
ただ利用者さんのためだけに働くのではなく、自分の身体も大切にしてもらい業務時間の中でいかに効率的に質の高いサービスを提供できるかを考えていってほしいと思います。