社会福祉士技術

精神疾患をもつ人を病院でないところで支援するときにまず読む本レビュー

精神疾患を持つ人を病院でない所で支援するときにまず読む本レビュー

本を読むと勉強になる、久しぶりに本を買いだしました。

早速買ってみた本がめちゃくちゃおすすめだったのでレビューします。

訪問看護をしている著者が書いた本なのですが、横綱級の利用者に向けてどう対応したか事例がのっておりとても勉強になります。

リストカットがやめられない

もうサービス辞めますと電話で伝えてくる

親への要求が強くイライラして引きこもりと暴力

自分がもし支援をするとなったとき、とっても気が引ける事例です。

お手上げ!なんて言えないわけで、私が普段関わっている人たちにもとても生かせるような思考や対応方法がのってたので3つだけ学びを記録しておきます。

よしこ
よしこ
支援の仕事に疲れた人はこれよんだら元気がでるかもしれない(余計疲れたらごめん)

本人がいない場で本人のことを決めない

本人の目の前で自分たちのアセスメントや方向性を伝えたら精神症状に何らかの影響を与えるのではと恐れているので支援者のみのカンファレンスを希望することがある。

ただそれは支援者側の課題としてとらえるべきと著者は書いています。

恐れていてもかまいませんが本人に配慮しながら本人に適切に伝わる言葉で説明する必要があると考えます。まずは、カンファレンスでの安全な伝え方を考え、本人が主体的になれる方向に力を注ぐことが優先されるべきだと思います。

よく支援するなかで、利用者さんの課題を共有することがあるんだけどよく本人にそれを伝えていない場合は多いなって思っていてすごく不思議だった。

その人は課題を本人に気づいてもらうという手段をとっていた。

おそらく多分あの支援者は本人との関係性が悪化するかもしれないとか傷つくかもしれないと思って直接は伝えにくいと感じていたんだろうなという推測。

確かに、本人との信頼関係がないとそういったことは伝えずらい。一言で関係が崩れることだってある。

出会ってすぐならわかるけど働くための訓練をする中で関係はできているわけで、働くための訓練をしにきているわけだから私達は伝えないといけない。

ただ自分の今まで生きてきた社会生活のなかでの価値観、私なりに思う課題だから「就職して仕事がはじまったら時に環境によっては困るかもしれない」というニュアンスで伝えていきたい。

そして相手の関係性が崩れないような言い回しや伝え方はまじで支援のスキルの高さだと思うわ。がんばります!

よしこ
よしこ
私の支援これでよかったんだなって思えた内容

 

感情を消そうとしない、感情と付き合いつつ乗り切るための行動をみつけていく

不安とか焦りとか原因でいろんな感情がでるのは当然で私たちもそういった感情はあるものなのに、支援者という立場になったらなぜか「ただちになんとかしてあげなければ」という考えになってしまいがち。

安易に支援者の立場として「焦らないでおきましょう」「不安はいらないですよ」なんて言われても気持ちが消えない自分にまたしんどくなってしまう利用者もなかにはいるかもしれない。

「整理がつくまでは感じるしかない感情もある」ということを双方が知っておく必要があります。

その感情を100から0にすることを目指さない。100が95になってそのうち90になればよいと書いてあります。

私も安易に深く考えずに「心配しなくていいよ!」とか言っていると思うし、そんなコミュニケーションで問題なければいいけど、相手に合わせて「心配な気持ちはなるよね、今はしんどいけど少しずつ慣れていこう」とか言えたらいいなって思いました。

よしこ
よしこ
相手と自分は同じ人間であることわかっているはずなのになんで支援者となると相手の価値観そのままになれない謎

 

嫌だと感じたらすぐ関係性を切る誤学習をさせない

よく支援をしているなかで「○○さんは合わないのでこないでください」や「やめます」と電話で支援を断ち切る人いますよね。

社会資源には限界があるのでいずれは必要な支援が受けられなくなり、最終的には本人が困る状況となります。

そこまでの視点では考えられてなかったので新しい気付きでした(今更すみません)

本人が電話で簡単に支援を断ち切るなんて言葉の背景を確認するプロセスのなかで、相手に上手く嫌な気持ちを伝えられないという課題が見つかりますと本には買いてあります。

そ、そのとおりだ・・・。

ちょっと状況はかわるけど、「仕事辞めます、言っといてください」というパターンもよくあるなって思いました。

障害者雇用の場合は合理的配慮がもらえるので、業務内容調整や環境調整、担当の変更とか結構できることがあります。支援者だけにも嫌な理由を伝えてもらえるとなんとかなる。

だからこそ辞めたい気持ちがでてきたところらへんからが本人の課題と向き合うときなのかもしれない。

ただ、支援を電話で断ち切るのと仕事を電話でやめちゃうのは事情が違うので本人に無理させないようには気をつけたい。

よしこ
よしこ
かわりにやっちゃうとか、相手に言われたとおりにすると時間はかからないから楽っていうメリットもあるからやりがちかも。じっくりこの支援方向で大丈夫かなって考えていきたい

まとめ

おすすめ度★★★★★(5のうち5)

訪問看護の方の書いた本ですが、ここまで訪問看護でじっくり支援をしているんだと勇気をもらえる本です。

支援者の仕事って給料そこまで高くないし誰でも就ける職業だから悪質な支援機関とか変な支援している人もたくさんいると思うんだけど、この本を読んだら劣悪な環境で支援をすることになっても一本の光として支援がしていけるんじゃないかなと思いました。

 

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