特例子会社のメリットデメリットについて
特例子会社という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
障害者手帳を取得のかたのみが応募でき障害をお持ちの方が中心に働かれている会社のことです。
障害をもったかたが社会で働けるよう、日本では法律で会社は障害者雇用を一定数しなければならないと決められています。
ただ、障害者雇用をするとなった場合ほかの人と同じような仕事をそのまま依頼するには難しい場合が多くそういった場合に設立されるのが特例子会社です。
特例子会社として、障害を持った方々が活躍できるような業務を集めて、障害について理解がある管理者を設置して仕事を行うような会社です。
特例子会社とはどんな業務が多いのか?一般企業とは何が違って福祉的な就労といわれる作業所、A型事業所と何が違うのかをお伝えします。
特例子会社ってどんなことをするの?
特例子会社は先ほどお伝えしたとおり、障害を持った方々が活躍できるような業務を切り出して作られる場合が多いです。
よってよくある仕事内容としては、書類のPDF化、ファイリング、シュレッダー、書類送付、データ入力などの同じことの繰り返しの業務がメインです。
コツコツ取り組み正確性が求められる業務が多いです。
同じことの繰り返しでもミスしないようなダブルチェック制度が導入されるなど障害をもっていても仕事ができるような工夫がされています。
ただ、そういったコツコツ毎日するような従業員だけを求めているのではなく、障害をもちながらも管理職のようなリーダー職を募集されていることもあります。
特例子会社は実際どんな会社があるのか?
一番有名なのは株式会社エフピコです。
食品トレーや弁当・総菜容器最大手のエフピコですがトレイの仕分け現場では障害を持った方々が活躍されています。
圧倒的な障害者雇用率そして社員はすべて正社員雇用をされています。
他にも、コクヨも特例子会社を作っています。農業をメインにした職場です。
障害者が働くとなると作業所のイメージですがてきぱき働かれています。
工場に農業・・私は興味ないよ~なんて人いませんか?
特例子会社は人手不足な職種ばかりじゃないですよ!事務職でのお仕事もあります。
事業内容サイバーエージェントグループからの委託された業務
<営業事務関連> 伝票仕分け&発送、社内メール便回収&配付、他
<総務及び人事サポート> データ入力、DB登録、書類データ化、ファイリング、Web情報収集&まとめ、グループ各拠点への各種発送代行
<その他> アンケート結果集計&分析、会議室清掃、他事務系業務全般
郵便・宅配便管理業務、発送代行業務、印刷業務、名刺作成業務、
データ入力・抽出業務、ファイリング業務、スキャニング(データ化)業務、照合・チェック業務、事務系軽作業、シュレッダー代行業務、会議室点検業務
特例子会社で働くメリット
やはり、「安心感」ではないでしょうか。障害を持って働くことはとっても不安があると思います。
上手く働けるかな?人間関係うまくいくかな?業務内容できるかな?
特例子会社は障害をもちながら働いている人が多くいる会社になります。
よって、サポートしてくれる管理者の人が確実にいること。障害に理解があること。ほかにも自分以外に障害を持って働く人がいること。
この3つの理由から安心して働くことができると思います。
作業所とよばれる「A型事業所」よりも賃金は高く長く働けるというメリットがあります。
働くには自信がないが、A型作業所じゃなくても働けそうという場合は特例子会社はおすすめです。
特例子会社で働くデメリット
特例子会社で働くことは圧倒的に良いところが多いのですがもちろんデメリットはあります。
それは障害をもっている方が集まって仕事をしていることから、お互いがどんな障害をもっているかわからず上手く人間関係がいかないことがあるかもしれません。
何かしら障害をもってることでコミュニケーションが難しい場合もあります。
しかし一緒に仕事をしているほかの従業員がどんな障害をもっているかは障害をサポートして管理をしている管理職のみが知りほかの従業員には知られることはほぼありません。
だからこそ逆に不安になったりしんどい思いをする可能性があります。
ぜひ特例子会社についてこの機会で知って興味を持った方はほかにも調べてみてくださいね!