2019年10月にNHKの「所さん大変ですよ」という番組で「発達障害スペシャル」が放送されました。
見逃した方のために番組内容をまとめます。
今回は72分の「発達障害スペシャル」。周囲から理解されにくい発達障害。仕事や子育てで悩む人も多いなか、今、発達障害がある人の能力をどう生かし、どのように育てていくのかが課題になっている。それぞれの特性を生かし、自分らしく生きる方法とは?日本と世界の最先端の現場を徹底取材。他の人とはちょっと違う「発達障害」の世界を深掘りする! #発達障害って何だろう
【司会】所ジョージ,木村佳乃,合原明子,【出演】加藤一二三,澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,吉川徹,【リポーター】井上裕貴,【語り】吉田鋼太郎
発達障障害スペシャルまとめ
番組で取り上げたことについて項目ごとにまとめていきます。
はしょっているところもあるので全部みたいかたはU-NEXTで確認できます!
危険運転を見逃さないスペシャリスト
損害保険会社にてドライブレコーダーの映像を見て、危険運転がないかを確認のため映像解析をしている新堀さん。
声をかけてもノーリアクションなので上司に確認をとる
上司彼は倍速で危険運転を見逃さないように映像解析をしている。彼は倍速で見ても精度が変わらない。
彼はできるんです。私はちょっと無理ですね。また長時間やるのがつらいので30分が限度です。
彼は集中力を要する業務を毎日6時間行っている。実は彼には発達障害という障害がございまして
驚異の集中力は発達障害だからというまとめ。
発達障害とは脳機能の発達のアンバランスによって人付き合いが苦手など社会生活に困難がある障害のこと
新堀さんの場合どんな困難があるのか。
新堀さんコミュニケーションがうまく取れない、なかなか人仲良くはできない、あと読み書きが苦手だが映像を見るのは好き、気づける
彼の特性は仕事で強みとして生かされています。
彼は過去、車へのこだわりで小学校のときはいきなり教科書や下敷きをハンドルにして運転がはじまってしまいそういった傾向から幼少期に専門家に発達障害と診断。
こだわりのある自動車整備の勉強をして自動車工場に就職するが、コミュニケーションが上手くいかなかったり、時間との闘いだったり、阿吽の呼吸で行う業務などが難しく憧れの仕事でしたが1年で退職し障害者雇用として名刺印刷の仕事に就いたそうです。
仕事をするなかでドライブレコーダー分析の仕事の声をかけられ転職したんだとか。
スペシャルゲストが発達障害の人?
スペシャルゲストが将棋棋士加藤一二三さん
なんでいるんですか?と聞かれて「なんでいるかわかりません。」と答えていました(笑)
集中力には自信があり一手に5時間考えたことがあるそうです。
また、もう一人のゲストは脳科学者澤口さん
「学者は論文に関しては朝から晩までずっと論文書きますよ、おなかがすきませんしそれが2週間続きます。これが普通ですよ。」とのこと。
知らなかったのですが、澤口さんは発達障害に関する本も出版されています。
発達障害の診断方法とは
児童精神科医の吉川徹先生より
生い立ちの歴史の聞き取りとその時の行動の観察と必要であれば心理検査をして真理基準に基づいて診断。
診断つくかどうか微妙な方もたくさんいらっしゃる
判断するときの一番大切なポイントは、普段の生活のなかで大きな困りごとが今あったりそういった経験をしてきたりということがあるかどうかを確かめることがポイント
大ヒット映画を支える驚異の能力
アメリカのハリウッドにてスターウォーズアベンジャーズなどの映像編集をする会社では発達障害の方が映像加工を専門に多く働かれているんだとか。
おなじ場所にはいるもののほんとど人と関わらないコミュニケーションが苦手な自閉症スペクトラムの人たちが中心だそう。
技術の進歩とともに撮影が複雑になり映像加工や修正が増加。細かい作業を厭わない特性を持つ発達障害の人たちが活躍する場が増えている
発達障害で働かれているニッキーさん。
作業を終えたことを上司に伝えることができず声をかけられるまでただ携帯をいじり続けいていたのだ。そこで会社では作業の進捗状況を共有するためのソフトウェアを導入。ニッキーさんが言葉を使わずコミュニケーションがとれるよう工夫をした。
さらに12時なるとニッキーさん一人だけがランチ休憩に。他の人は作業状況によって休憩をとるがルーチンを守る特性を配慮してニッキーさんの昼休みは12時からと決まっている。
会社の配慮、すばらしいですね。
\発達障害に関する映画も多くあるよ/
発達障害の当事者の集まりにて弱点を強みに
参加者は全員ADHDで仕事上の悩みを抱えており、失言が多かったりスケジュールが守れないなど特性からの失敗の経験がある方たち。
言葉の捉え方を変え発想の転換を行い、自信をもつことができ社会で活躍するチャンスが広がる機会としている
段取りが苦手→目の前のことには一生懸命
衝動性→行動力がある
\自己PRの例はここに詳しく書いてるよ!/
発達障害の方はすべて特殊な能力を持つわけではない
児童精神科医の吉川徹先生が大事なことを言っています。
発達障害すべての方が世間で天才といわれたりとか、それだけで仕事が成り立っちゃうような能力やスキルをもっているわけではないんですよね。
仕事はできたとしても人づきあいだったり時間の管理だったりで仕事を続けられないということもよくあるのでそこの支援も大事だしそこを忘れちゃうと彼が苦しくなっちゃったりということがおこっちゃうのかなと思います。
発達障害のやらかしエピソード
3名の当事者のかたがあるあるを語っていました!
ADHDのココペリさん
自閉症スペクトラム症/ADHD/学習障害
沖田×華さん
自閉症スペクトラム障症/ADHD
光武克さん
3人がしゃべる様子を聞きながら児童精神科医の吉川先生が解説してくれていました。
\発達障害を含む障害情報発信youtuberはここから/
発達障害の子育てのヒント
発達障害の可能性がある小中学生はクラス、およそ15人に1人とされています。
わが子の特性をどう生かしたらいいのか、育てたらいいのか親御さんが悩んでいますよね。
あるスポーツに励む親子に密着してみました。全ての子育ての通じるヒントがありました。
女子最年少日本優勝した平野美宇選手のお母さんが出演され、山梨でスクールを運営されてますが三女の亜子さんは3歳で自閉症スペクトラムと診断されています。
亜子さんは県内だと1位。
バックハンドへのこだわりがあり、どんな球でもバックハンドで打ち返しています。しかし卓球での常識はフォアハンド。
お母さんとしては亜子さんの笑顔や個性を優先して止めなかったそうですが最近になってフォアハンドを極めだしました。
全国でライバルに研究され勝ち進めなくなった亜子さんは最近フォアハンドをもっと極めたいと思うようになったようです。
母亜子のペースでたとえるならウサギと亀。カメさんみたいな。周りからみたら「いよいよそれ遅いよ」「いや早すぎるよ」とそういわれることはあるかもしれないけど、心と体とすべてその子の成長のペースにあわせたなにか手立てをしてあげるということが身近にいる人の一番の役目かなと思っています。
お母さんすばらしい。身近な人ってイライラしがちだと思います。この考えができるのって素晴らしいな。
児童精神科医の吉川先生からのアドバイスも素晴らしい。
子供が嫌いになりそうだとか、なりかけているという兆候に気をつけてみてあげるということが一つコツなのかなと思います。
いろんな物事を好きでい続けられるように、子供の成長に半歩遅れてついていくのを意識すると手堅くなりますよというアドバイスをさせていただくことはあります。
遅れすぎてはいけないけれど追いこしちゃいけないみたいな調整を難しいけど大人ができるとよいと思います。
不登校の自閉症スペクトラム症の少年の今
集団行動が苦手で小学校1年生の秋から不登校ですが自宅で葛飾北斎の版画に没頭している吉田悠太くん。
今も変わらず不登校ですが週2回版画工房に通うようになったそうです。
老舗の版画工房で将来性をかわれ日本で一番と言われている師匠に10代という異例のなか弟子入りが認められ匠の技を基礎から学んでいるそうです。
2019年11月1日から個展が開催されていますね!
母何か秀でるものを見つけてあげればすごく能力が伸びる可能性があると聞いたんです。それで私の気持ちがからんとかわって
家族の理解があってこそですね。
発達障害スペシャル!まとめ
発達障害はできることを見つけて伸ばせばすらばしい結果が得られるという内容でしたね。
ただ中盤で吉川先生が言ってたようにすべてのかたにすばらしい才能がある訳ではありません。
まずは今できることをこつこつと、安心して生活ができることを目指していきましょうね!
\他にもテレビでとりあげられていた内容はこちら/