現役就労移行支援員のよしころろです。事業所や公式のサイトではお伝えできない本音やぶっちゃけた話等知らないと損する情報をブログで発信しています。
この記事では障害者雇用で働くうえで絶対必要な自己理解についてお伝えします。
私は障害者雇用のサポートを仕事としていますが、面接を受けた不採用理由についても「自己理解ができないから」という話を企業人事から聞くことがあります。
自己理解とは、自分の性格や得意なこと苦手なこと、強みや弱みが自分で理解しており、他人からも本当にその通りだなと思える状態のことです。
自分が考えている自分と、周りから見えている自分にギャップがあると仕事をするなかでうまくいかないことがよくあります。
(そもそも障害者雇用に限らずの話です)
特に発達障害の方は特に客観的に自分をみることが苦手な傾向にあります。だからこそ自己理解についておすすめしたい!
そこでなぜ仕事において自己理解が必要なのか?それを理解しやすいのが「ジョハリの窓」という考え方です。
障害者雇用が厳しいと思う方に伝えた自己理解が必要なのか
自己理解が必要な理由として、ジョハリの窓という考え方をお伝えします。
心理学者のジョセフ・ルフトさんとハリ・インガムさんが発表した「対人関係における気付きのグラフモデル」のことをあとに2人の名前をかけあわせて「ジョハリの窓」と呼ぶようになりました。
自分のことは自分が1番知っていると思いがちですが、実はそうではありません。
実は自分の考えている自分と周りから見られている自分はギャップがあるという考え方です。
「公開された窓」自分が知っており周りの人も知ってる自分
「秘密の窓」自分が知っており周りの人が知らない自分
「盲点の窓」自分は知らないが周りの人は知ってる自分
「未知の窓」自分も周りも知らない自分
それぞれの窓を知っているとどんなメリットデメリットがあるかお伝えしていきます。
周りも自分もわかっている自分【公開された窓】
自分の強みや弱みを自分で知っており周りの人もそんな自分のことをよく知っている状態です。
どんどん自分のこと(強み弱みや性格)を周りに伝えていくと仕事がしやすくなると言われています。
具体的にはこんなことがあります。
そう、仕事っていろんなことをしないといけないんですが、自分にとって楽しいこと苦手なことがあります。
周りの人に自分の強みや弱みを伝えることで、周りの人が自然に動いてくれて自分にとって得意な仕事がまわってきたり苦手なことを手伝ってくれたりするのです。
自分の強みと弱みがわからない場合はストレングスファインダーという本がおすすめです。
デメリットは特になく、自分のことを周りに知ってもらうことで自分にとって働きやすい環境を整えることができるのです。
自分は知ってて周りは知らない【秘密の窓】
自分だけは強みや弱みを知っているが周りの人がそれを知らない状態のことです。
メリットは、あまり自分のことを知られたくない場合はいいかもしれませんね。
周りの方が自分のことを知らないと具体的にこんなことがあるかもしれません。
苦手な作業を一生懸命やってるときに上司にグサりと刺さる言葉を言われたりするかも。
自分が得意でやりたかった仕事を同僚がよかれと思ってやってくれて楽しみの仕事がなくなるかも。
この2つの事例は周りが悪いと決めつけてはいけません。こういった事例において事前に自分のことを周りに伝えることで回避ができる可能性があります。
自分の得意なこと苦手なことをどんどん伝えて働きやすい環境を作りましょう!
自分だけが知らない自分【盲点の窓】
自分では知らないが周りの人が自分の強みや弱みを知っている状態です。
たまに周りの人から、「あなたって○○なところがあるよね!」と意外な一面を言われて驚いたことはないでしょうか?
他にも盲点の窓の事例としてはこんなことがあると思います。
自分が思ってたより周りの評価がよかったり、逆に周りからは評価されてないことがあります。
自分のことは自分が1番よくわかっている。それは違うかもしれません。
客観的に自分をしっている状態がベストですが、自分のことを知る機会ってなかなかないと思います。
特に障害をもっている場合、自分がしっている障害の症状や特徴と周りが思っている症状は違うかもしれません。
そうなると就職してからギャップに苦しむことがあります。
自己理解ができてないのではと思った場合は?
あなたは自分のことを理解している状態でしょうか?
通常であればいろいろ経験するなかで、どんなことが得意で苦手かがわかってくるものです。
ただ、発達障害の場合は客観的に自分を見ることができず、自分とは何かわからないケースが多いです。
そういう場合は「社会資源」といわれる行政サービスを活用することをおすすめします。
1人で自己理解をするのはとっても難しいのです。だからこそ訓練の場を活用するのです。
上記の場所では、周りの人と一緒に仕事の体験をしたり話し合いの場を設けています。そこに参加することで自己理解を深めることができるのです。
お金がかからないことも多いのでご検討ください。
自分のことを深く知って、
「仕事をしたら途中から全然分からなくかり仕事の継続が難しくなった」
「症状について注意されたが、自覚がないので気にせず仕事を続けたら悪化して仕事に通えなくなった」
「完璧得意だとおもっていた仕事がなぜかミスが多くて落ち込んでしまった。」
なんてことにならないように自分のことを知りましょう。
多少のギャップがあるのはしかたないですが、仕事が継続できるように準備をしておきましょう!
自己理解とは、自分の性格や得意なこと苦手なこと、強みや弱みが自分で理解しており、他人から見える自分のことを分かっている状態です。目指しましょう!