障害現役就労移行支援員のよしころろです。事業所や公式のサイトではお伝えできない本音やぶっちゃけた話等知らないと損する情報をブログで発信しています。
この記事では就労移行支援事業所のデメリットをメインにお伝えします。
現場職員からみたリアルをおお話しします。
いいところばかりではもちろんなくデメリットもあります。デメリットも理解して利用してもらえるように、デメリットを説明します!
就労移行支援事業所のデメリットとは?
メリットがたくさんある就労移行支援事業所ですが、もちろんデメリットもあります。利用を検討した際にはきちんとデメリットも理解しておきましょう。
利用契約をしてすぐに就職活動のサポートをしてもらえない
就労移行支援事業所とは、長く働くために自分の障害を理解し自分がどんな仕事ができるか確認、訓練をしてから自信をもって就職活動をするところです。
また就職した後の6か月は就職後のサポートをしてくれます。
だからこそ、契約したあとすぐに働き始めてしまうと、その人がどんな人なのか障害の傾向があるのかつまづきやすいのかが分からず上手くサポートできません。
だからこそ、契約してからすぐサポートしてくれないのは金銭的に余裕がない方の場合はデメリットのひとつです。
すぐ就職したい場合という場合は別のサポート機関を使いましょう!
障害を診断されたり、障害者雇用ですぐに就職したい場合すぐにサポートしてくれるのはまずはハローワークです。
障害者雇用で就職する場合はもちろんハローワークの専門援助部門へ。手帳がなくても障害を診断されて障害を開示していきたい場合も専門援助に相談可能なことが多いです。
しかし窓口相談に限ります。
面接に同行してもらいたいや、自分のことを知って自分に合う求人を紹介してもらいたいそんな場合は近くの「障害者職業支援センター」「障害者就業・生活支援センター」を尋ねましょう。
そこまで不安がない場合は斡旋会社がおすすめです。高い給料を狙えます!ただ職歴があって勤怠安定、自己理解できている人でないと採用はされにくいです。
退職してすぐに就労移行の契約すると利用するのにお金がかかる
就労移行支援事業所は福祉サービスの1つですが、前年度収入がある場合はお金を払って利用をすることになります。
自己負担額は1割が原則なのですが、配偶者が働いている場合などは世帯での収入での判断になってしまうためお金がかかります。これはデメリットですよね。
目安として600万円いかの前年度収入なら月に1万円いかないくらいの支払いが必要になります。
この金額を払って利用するべきかどうかは要検討ですね!
結婚していて旦那さんが高収入の場合も世帯収入で判断されるのでお金がかかるかも!
就労移行の契約すると基本的にアルバイトと並行利用ができない
なかにはお金がないのでアルバイトをしながら就労移行支援事業所を使いたいという方もいるかもしれせん。
基本的には仕事をするための訓練機関になるため、仕事が既にできている場合は役所が利用できないと判断することが多いです。
ただ、この判断は役所次第でケースバイケース。
私が過去関わった人のなかでは、コンビニでアルバイトしながら正社員を目指して訓練をしたいという理由で利用ができた人がいます。
基本的にはNGではあるのですが、本人にとってこの訓練が必要だと役所が認めたら使えるといったかんじです。
判断が厳しい役所や緩い役所、本当に役所次第なのでここはなんともいえません。
就労移行の契約したからといって必ず就職できるとは限らない
就労移行支援事業所は訓練所であって、就職させてくれるところではありません。
なので、契約したら働けるようになるというわけではなく就職できないこともあります。
こちら非常にデメリットになりますが、人によって就職しやすいかしにくいかはだいぶ異なるので、自分は就職できる見通しがあるかは就労移行支援事業所の人に聞いてみましょう!
就労移行支援事業所のメリットとは?
デメリットをさきにお伝えしましたが、就労移行のメリットはたくさんあります。
1人で就職活動をするよりより自己理解が深まり、就職後も安心感を得れるという理由で私は就労移行支援事業所の活用を私はおすすめします。
https://www.2kaime.com/?p=592
就労移行支援事業所を使って訓練をしてから就職活動するメリット3つお伝えします。
自分のことがより知れる
以下の記事の中にも書きましたが、面接で自分のことを伝える必要がありますし長く働くにおいて自己理解はとても大切です。
自分の得意不得意いろいろな訓練を通して知ることはもちろん、障害の症状の影響で苦手なことに対しての対処を就労移行支援事業所のスタッフと共に対策をとることもできます。
ひとりで自分のことを知るには限界があるので長く働くための対策を就労移行支援事業所のスタッフをまきこんでみんなで検討していくことができるのです。
仕事ができる自信がつく
仕事にブランクがあったり、すぐやめてしまったという経緯があると、次の仕事が上手くいくのかとても心配な気持ちになると思います。
退職理由は人それぞれで、上司から威圧的な言動があり辞めた場合や自分の障害の影響でなかなかうまく仕事ができなかった場合もあります。特に職歴がひとつしかない場合は特に自分の職場が良い環境だったのか悪い環境だったのかわからないものです。
就労移行支援事業所を利用し訓練をするなかで、自分のできることを明らかに。苦手なこともあきらかに。苦手なことは業務を避けたり手伝ってもらうことでできる経験を積むことで自信をつけることができます。
どんな環境だったら自分が仕事がやりやすいのかも、実際に職場を見学したり、仕事を体験する機会を得て理解が深まります。
就職してからも安心して仕事ができるサポートが得られる
就労移行支援事業所を使って訓練をしてから就職した場合、就労後6か月は利用した就労移行支援事業所からサポートを得ることができます。
上手くいかなくなった時に電話や面談をして、就労継続のためにどうしたらよいかスタッフと検討することができるのです。
また、6か月後はもう相談できないのか?と不安になりますがそうではありません。
厚生労働省から新しい福祉のサービスとして「定着支援事業」がはじまりました。
就労移行支援事業所を利用して6か月後に再度定着支援事業を契約するとさらにそこから3年間は毎月1回顔をあわせてサポートを得る事ができるのです。
ただし、「定着支援事業」のサービスを提供する事業所はあまり多くはありません。
自分が契約した事業所が定着支援事業のサービスを提供している場合は、そのまま顔見知りのスタッフと関係性を続けていくことができますがそうでなかった場合は、定着支援事業のサービスを提供している他の事業所と契約を再度結ぶことになります。
どちらにせよ・・・定着支援事業の活用を私はおすすめします!
まとめ
自分が就労移行を使うべきかどうか悩む場合は、働く自信がない場合と障害をもってから自己都合での退職が3回以上ある場合は一度試しに見学にいくことをおすすめします。
無理やり契約させられることはありませんし、就労移行支援事業所は複数あるので複数個所見学にいって自分に合った事業所を探しましょう!